「探究」は新学習指導要領から以前にもまして注目されてきたように感じる。
今回は「社会科ワークショップ」の第11章を読みました。
以前までの記事はこちらへ。
第11〜13章は、「パート3」という括りで学年ごとに子どもたちがどのように学習を行なっているのか書かれています。
今回の11章では、小学6年生が一年間でどのようにして「探究する力」を身につけていくのか描かれています。
6年生は政治分野や歴史分野の学習ということで、どうしても知識偏重になりがちですが、この学年をどのようにしてワークショップ型の学習へと誘うのか気になりながら読み進めました。
本章で特に「お!!」と思ったところは、やはり「ドキリポイント」と「ズバリポイント」でしょう。
・調べたことの要点を「ドキリポイント」
・考えたことの要点を「ズバリポイント」
本章でも指摘されていましたが、いわゆる調べ学習をするとどうしても調べたことを羅列したり、まとめたりして終わったしまうことがあります。
「自分の考えを入れようね」と声をかけても、調べた「感想」で終わってしまうことが多かったです。
その状況をどうするかについて本章では「ズバリポイントを生み出すためのミニ・レッスン」として紹介されています。
提示されているミニレッスンを参考に、継続したカンファレンスや教師と子ども・子ども同士の関係づくりなども意識していく必要を感じました。
本章後半では、6年生の後半に入ると、「探究のサイクル」が少しずつ回せるようになってくるので、「学習するコミュニティー」について意識するようになっていきます。
ここまでくると、あまりの6年生の成長に衝撃を受けて、逆に自信をなくしてしまいそうに…(笑)
*****************************************************************************
本書で一貫して感じるのは、子ども具体的な姿から授業のイメージを受け取ってもらい、教師自身から変わっていくことへのメッセージです。
まぁこれは私自身が勝手に感じているだけなのですが。
ただ、やはり実際に自分自身の目で見るのと、本書を読んでイメージするのとでは大きな開きというか具体性が違うと思われます。
なので実際に「社会科ワークショップ」の授業を自分の目で見たいな〜と強く思いました。