昨年度に「成長の見える化」をシステムとして組み込めるようにしたいということを書いていた。
今年度、「成長の見える化」をシステムとして行っているのは…
・おにぎりママさんの一筆箋
こちらは昨年度より継続していますが、頻度はペースダウン。
むしろ定期的に補足長く出すことに意味を感じるので、それでよし。
誰にどのくらい出しているのかチェックをしている。どうしても何もチェックをしないと偏るので、これは当然のごとく。
・「成長ファイル」の作成
岩堀先生の実践で、書籍内では「宝物ファイル」として紹介されています。
もちろんファイルの名前はそれぞれ本人につけさせましたが、私は子どもの「成長」にフォーカスをしてもらいたいので、総称して「成長ファイル」とよんでいます。
自分が「成長した!」「がんばった!」と思ったもの(テストや前述の一筆箋など)を入れていく予定です。
・振り返りジャーナル
こちらも昨年度に引き続き実践中。帰りの会の組み込んでいます。
字が書くのが遅かったり、語彙が少なかったりして、中々うまく軌道にのれていない印象が現在のところあるので、思案しています。
開始前半はプラス面にフォーカスして、なるべくクラス内で成長した部分についてテーマにしています。
・進級式の漢字ミニテスト
こちらは、めがね旦那先生の実践を参考にしています。
国語の授業のはじめに漢字ミニテストをし、100点をとれたら次回は次のテスト。とれない場合は、次回もう一度同じテストをしています。
もちろん何度も同じテストを受け続けている子もいれば、初回から100点を連発する子どももいます。しかし、このやり方のいいところはどんなに苦手な子どもも少しずつでも100点に近づくことです。
当たり前ですが、点数が変わらなかったり、落ちてしまうこともあります。
しかしそれでも最終的には100点をとれるようになっていくのです。
これは毎日国語の授業はあるし、なんなら1日2時間あるときも。そうなってくるとどんなに漢字が苦手でも少しずつ100点に近づいてくるのです。
昨年は「見通しをもった学習」が最終的なテーマになっていたので、けテぶれシートの下に1ヶ月の漢字ミニテストをする日を記載していたのですが、今回から進級式にしたので、それを作成することもなくなりました。
100点に近づくことで、成長を実感していけます。
・学級通信の毎日発行
こちらは例年通り、毎日発行しています。子どもたちの「成長」が目に見える場面の写真を載せることで、子ども自身だけでなく、同時に保護者にも感じてもらうのが目的です。おにぎりママさんの一筆箋も同じですが、毎日発行で子どもの成長を紹介していることを目的とすると、意識して、子ども一人ひとりの「成長」を見つけようとします。人間は何も考えなければ、悪いところばかり見つけてしまいがちですが、学級通信に載せることを意識するだけで、強引にでも子どもの「成長」を見つけにいく姿勢になります。
・ほめクリップ
褒めることを可視化するためにこちらは今年度からはじめました。昨年度はビー玉貯金をしていましたが、今年度は手軽に持ち歩き、すぐに渡せてかさばらないトークンエコノミーということでこちらを採用しました。
今のところ「がんばりタンク」としてガンガン渡してためています。
正直、「成長、成長」言っていると、成長ではなく、失敗や後退したときにテンションが思ったよりもダウンしてしまうので、システムとして組み込んでいますが、教師からの語りはそこまでしつこく話していません。
と…まぁここまでダラっと列記してしまいましたが、「成長の見える化」がここから子どもたちにどう影響するのかアンケートにしろインタビューにしろ観察にしろ記録に残していきたいと思います。