4月からここまでを振り返り、3月のゴールを意識する

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

 

2022年もいよいよ終わりを迎えようとしているので、今年度しているここまでの実践やら気持ちやらを簡単にまとめていこうと思う。

 

新年度のスタートということでバタバタして始まりました。バタバタしてしまうのはいつものことですが、いつも以上に苦しかったのは見通しを持ちにくかったこと。

初めての2学年の担任ということで、どんな学習をして行くのか、どのような指導をしていくのか、事前に固めていく部分と柔軟に対応する部分を決めておいたのですが、それでも忙しさがいつも以上になってしまいました。そのため、残業時間にももろに反映し、帰宅時間が遅くなってしまいました。これは家族に本当に申し訳ないなと感じています。

 

国語に関しては、土井正博先生の実践をとにかく参考にさせていただいた。特に漢字の指導や音読の指導などでは、私自身の今後の「国語」の指導法の指針となったように感じます。というのも、そもそも私自身小学校で以前から一番難しいと思っていたのが国語だからです。そうした私自身の根っこの部分を正に作ることができはじめたきっかけとなったと常々感じています。

 

 

また国語の「書くこと」に関連して、初めて児童の作文を新聞投稿し始めた。以前より、俳句や短歌は投稿したことはあったのですが、その隣に作文を投稿する欄が毎日乗っていることに気づき、今年度から始めてみました。単元が終わるとき作文でまとめを書いたり、1周間に一度は作文を書くことを日課にしたりしました。もちろんただ書かせて新聞社に送って終わり…では、ただやらせて、載ったらラッキーで終わってしまうので、国語科学習指導要領に則って国語の教科書を元に、「事柄の順序に沿って簡単な構成を考える」ことや「内容のまとまりが分かるように書き表わし方を工夫する」ことなどを学び、それを「作文の技」としてまとめて教室に掲示していきました。「作文の技」を使い文章を綴ることを通し、「書くこと」における力を醸成していきました。新聞に掲載されたものはクラスで紹介するだけでなく、学級通信にも載せました。これは後述する「心を温める」ことにも「成長の見える化」にもつながりました。また新聞投稿に関しては、あすこま先生のブログを参考にしました。

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算数に関しては、数年間続けている『学び合い』です。これはもはやブレずに、そして柔軟に行っています。今までは「学習進行表」として、シラバス兼振り返りのレジュメを作ってきたが、さすがに2年生用にとって「固いな」と感じたので、「まなびのながれカード」と命名しました。子どもたちは略して「まなカ」と呼んでいます。課題の作り方も今まで以上に考えていかないといけないことを感じ、課題プリント集やおに先生のブログでの実践を参考にしました。今までいかに自分が「なんとな〜く」な課題の作り方だっかのか再確認。

 

onisensei024.hatenablog.jp

学活では、こちらも数年続けている「学級力向上プロジェクト」です。今年度は「スマイルタイム」と名付けられ、1〜2ヶ月に1回程度のペースでアンケートをし、その結果を踏まえて、会議・話し合い、そしてクラスでしていく「作戦」を考えています。「自分たちのクラスは自分たちでよくする(この中には担任も含め)」を合言葉にしていて、低学年だと甘く見ていると、思ったよりもよく考えている様子も出てくるので、びっくりさせられます。

 

 

帰りの会では、「振り返りジャーナル」です。低学年なので、なかなか自分の気持ちを表すことが苦手な児童もいますが、それでも「喜怒哀楽」を自分の言葉で伝えてくれて、その時その時の感情をそのまま字や絵にしてくれています。

 

連絡帳では、1学期途中まで紙のものを使用していましたが、1学期後半にある芽球懇談会でデジタルへの移行やメリット・デメリットを話した上で、タブレットでの配信にしました。QRコードで読み込めるので、保護者のスマホタブレットからも確認ができて、「いちいち紙の連絡帳を引っ張り出してきて確認しなくてもいいので助かります」という声をいただき、好評でした。またそこに付随して、宿題の提出・未提出もgoogle formを活用して、管理しました。毎朝、児童も教員もチェックして、名簿に丸をしなくていいので、時短になり、その時間を児童とのコミュニケーションや宿題の丸付けに使えました。

学級通信では、毎日発行を常に続けました。これは同僚にもよく「大変じゃないですか?」と言われるのですが、正直大変ではありません。むしろ私自身メリットを多く感じているので続けています。これは「教員全員がしたほうがいい」というわけではなく、私自身にとってプラスに感じるので続けているだけです。さらにこの学級通信には昨年末にも行った保護者などのメッセージ投稿募集欄を設けて、児童の保護者の声を定期的に紹介しました。こちらは渡辺道治先生の実践を参考にしています。

 

学級経営では、「パーソナルポートフォリオ」の作成、ほめクリップ、「教室リフォームプロジェクト」、「2年生がんばるビンゴ(後にスマイルアップビンゴに改名)」など盛りだくさんでした。前年度の申し送りで、とにかく自尊心や自己肯定感が低いように感じていたので、「心を温める」ことを意識する実践を続けていきました。昨年度も考えていた「成長の見える化」につながることでもありました。1学期全体を振り返ると「心を温める」、そして「成長の見える化」をテーマに進めてきました。

 

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「パーソナルポートフォリオ」は、岩堀美雪先生の「宝物ファイル」の実践です。私のクラスでは「成長ファイル」として始めました。とにかく自分が「がんばった」「成長した」と思ったものを入れていきました。

 

ほめクリップでは、阿部真也先生の書籍を参考にしました。こちらの書籍は、それ以外にも学級経営での実践を心理学等の根拠を元にしてあるので、意図をもって取り組めました。

 

「教室リフォームプロジェクト」では、ご存知のこちらの書籍を参考にしました。

「低学年ではどうなんだろう?」と不安に思っていましたが、困ったときは児童みんなに直接聞いて進めていきました。1学期で教室全体に関わるリフォームをしました。先生の机の配置だけでなく、児童みんながどのような席の配置であれば学びやすいのか、様々な配置を試していきました。コの字型や半円型などをしていく中で「自分たちにとって学びやすい席配置」を考えました。また「のんびりコーナー」と題した読書したり、折り紙を折ったり、時にはクールダウンや話し合いをしたりする場所を作りました。2学期ではそのコーナーに季節ごとの掲示物をつくったり、生き物コーナーを配置したりしました。同時にそこにソファーを作りたいということで、牛乳パックで作るソファーを作成しはじめました。どうしても学級の人数が少ないので、まだまだソファーを作れる数の牛乳パックが集まってないので、完成は3学期になりそうです。

 

「2年生がんばるビンゴ」は、田中光夫先生の書籍を参考にしました。1学期は生活習慣に関わるマス目、2学期からは前述の「スマイルタイム」に関わるマス目を入れました。3学期はこのマス目の中身を児童に決めてもらいたいと思います。

また田中先生のこちらの書籍は学級経営や学習指導など幅広く活用できる内容盛りだくさんなので、前述した阿部先生同様、おすすめです。

 

学級経営関係で言えば、2022年3月から日本学級経営学

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にも入会しました。学級経営を自分自身の武器にしたい、そして実践や活動ありきではなく、そこに理論や意図を意識して行いたいという気持ちが芽生えたからです。学級経営を論文化することの難しさを先日の学習会では感じ、恐れおののいたことを今でも思い出します。

 

そして「授業力&学級経営力」の定期購読を始めたのも今年度からです。前々から興味深いテーマのときは購入していたのですが、気づいたら毎号買っていたので、それならいっそ定期購読しようと思い、始めました。仕事のためでももちろんあるのですが、私自身の興味のほうが大きくて、読んでいます。

 

 

2学期では、「居心地のいいクラス」について考えていく中で、「心理的安全性」について学ばなくては!と思い立ち、いくつかの論文や書籍を夏休みに読みました。以下の書籍を元に簡単にまとめながら学びました。まだまだ私自身の中で根付いていないこともたくさんあるので、再読をこの冬休みでしたいと思います。

 

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また「読書家の時間」をスタートしたのも2学期からです。昨年度は「作家の時間」を国語科の学習に組み込んでいたのですが、今年度は児童の実態から始めていませんでした。1学期の間、児童の力や考え、様子などを元に、まずは「読書家の時間」を始めてみました(「作家の時間」と併用していくのが、力がつくのは百も承知の上で)。

私が持っているのは旧版なので、これから購入される方は改訂版がいいと思います。

ここまで2022年をざっと振り返ってきました。もちろん、ここに記していない活動や実践もあるのですが、何も考えずに思い出せるのはこんな感じです。

 

 

2023年にやりたいことも今回のお題ということで、ここからはそこに関して書いていきます。

 

2023年にやりたいこと(3月までに)は、2年生のまとめをしていくこと、そしてクラスを手放していくことです。

 

3学期はもちろんまとめの学期であるので、もうゴールを意識していきます。今までもゴールは意識して活動や実践をしてきたのですが、いよいよ1・2学期での成果が試され始めるのもこの学期です。そしてこれが案外できないことが多いので念頭におかなくてはいけないのが、「クラスを手放す」ことです。

 

どうしてもここまで児童を見てきた、そして育つ手助けをしてきた者としては「最高のクラス」として終わりたい!という気持ちが出がちですし、私自身も何も考えなければそうした気持ちがムクムクと出てきます。

 

しかし残り3ヶ月も経てば、新学期がスタートし、新しい担任の元、新しい学年・クラスがスタートします。そこまで私自身の影響力を表立って残すことは子どもにとっても、そして新しい学年の先生にとってもプラスになるとは思えません(影響力があればですが…)。

 

そこで「クラスを手放す」ことが大切になります。

 

ここまで書いてきて、右下の文字カウンターを見ると、5000文字を超えていました。これは今までの中でも過去最高の文字数かもしれません。

 

4月から9ヶ月を振り返ることが私自身、まとまっていないことがここまでの文字数につながっているのかもしれないです。私自身が「書くこと」の向上をしていかないとですね。

 

そして忘れてはいけないのは、4月以降の2023年にやりたいこと

 

これは3学期中に考え、まとめていきたいと思います。

 

ここまで読んでくれる人がどれだけいるか分かりませんが、これはこれで4月からの実践を振り返り、整理していく上で必要な一歩です。