学習コミュニティーを育てることと試行錯誤

第8章「学習コミュニティーを育てる」では、社会科ワークショップを通して、どのように学習コミュニティーを育てていくのかが具体的に書かれいいます。

 

 



本章では、その段階を以下の5段階に分けて説明しています。

 

・第1段階:発表してファンレターをもらう。

・第2段階:ペアで探求する。

・第3段階:相手意識をもった発表方法で伝える。

・第4段階:質問を考えて、友達に答えてもらう。

・第5段階:発表を参加型にしてディズカッションをする。

 

段階ごとの詳細については本書を読んでいただくことをお薦めします。またFacebookなどのコミュニティーなどで読書会も行われているのでそちらに譲ります。(私自身、咀嚼仕切れていなく、本書を分かりやすく説明する自信がないだけですが)

 

どの段階でもなぜそのような枠組みで進めていくのか、そして実際に子どもたちはどのような動きや考えを持つのか、といったことを具体的に説明しています。実際に社会科ワークショップの授業を見るのが1番ですが、見なくてもイメージしやすいよう大変わかりやすく丁寧に書かれているので、2学期から実践したいと思わせる文章です。

 

本章の最後は

私たちは、残念ながらそこまで至ることができませんでした。しかし究極的には、そのような卓越した学習コミュニティーの姿があるのではないかと思っています。本書を読まれたみなさんが、私たちを超えるコミュニティーの姿を具体的にイメージされ、さらなる高みへと子どもたちを誘うことができれば、きっと実現できるでしょう。このような願いを、実践者のみなさんに託したいと思っています。

という文章で締めくくられています。

 

冨田先生や西田先生の実践はとても素晴らしく、「すぐに社会科ワークショップを始めたい!」と思わせると同時に、こうした一節を読むと、両先生方は、試行錯誤を繰り返し、悩まれながらこうした実戦にたどり着いたのだなと感じさせられます。(偉そうなことを言って、私自信なんてけちょんけちょんな授業をしています・・・)

 

なんて言うのか、私たちと同じように悩みながら実践をしていることを感じさせられるので、たまにある「カリスマ教師にしかできないな〜」と思わせる実践ではなく、「一緒に悩んだり試行錯誤をしたりしながらさらなる高みにいこう」と思わされます。

 

2学期も気づいたら終わっていたなんてことが多々あるので、今から少しずつ準備を進めていきます。