「スタンダード」との折り合い

様々な学校にある「スタンダード」

 

私の務める学校でもあります。

 

前任校ではだいぶ自由に指導や支援を行えたことが大きいかもしれませんが、異動してきて最初に感じたのが「宿題までスタンダードが必要か?」という疑問です。

 

実際に私の学校では、「音読」「漢字練習」「算数」の3つの宿題を出すことを「スタンダード」としています。

 

私自身、「学年や児童によって特性や発達過程によって、宿題も変えたほうがいいだろう」(本当は一人ひとりにとって違う宿題が理想なので、一人ひとりが自分にとって最適な学習をすることが理想。例えば「けテぶれ」等)と思っていたので、まずはクラスの児童の様子から宿題を考えて出していました。

 

また「勝手に先生から強制して出す宿題は学習嫌いになるよな〜」と思っていたので、1学期は前述の「スタンダード」よりも少ない宿題を出していました。

 

異動していきなり「けテぶれ」をする勇気というか気合もなかったので、1学期の間はしていませんでした。

 

しかし1学期の途中で、管理職から「スタンダード」の件でお話があり、遠回しに「スタンダードを守ろうね」というものでした。

 

ここで私の考えや意見を主張する労力もなかったので、「そうですね」と同意しました。

 

『学び合い』での「折り合いをつけること」の重要性は子どもに言うだけでなく、私自身も身につけていかないとと常々思っていたので、ここでこの「スタンダード」とどう折り合いをつけるか考え始めました。

 

2学期途中から、「けテぶれ」を導入し、「スタンダード」との折り合いを見つけようと模索しています。

 

本当は「けテぶれ」だけしたいのですが、そう簡単ではないので、今でも悩み考えています。

 

たまに「『けテぶれ』強化週間」を行い、「スタンダード」をしない1週間を設けたり、「スタンダード」の内容を一部減らして「けテぶれ」で代用(本来の理想とは離れているが)したりしています。

 

3学期もそのまま模索して現在に至ります。