「心理的安全性のつくりかた」を読む②

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前回の続きで、読んでいます。

 

心理的安全性のよくある誤解ということで、本書では

心理的安全性」の誤解の最たるものが、「ヌルい職場」です。つまり、人間関係は和気あいあいとしているが、締切も守らず、ストレッチした仕事もせず、コンフォートゾーンの中にいる、といった職場です。

と述べられています。

 

これは私自身、痛いほど「あるある」です。

 

もちろん、数人の児童はコンフォートゾーンの外に出て、チャレンジします。しかし多くの児童が中々このコンフォートゾーンから出ずに、「そのままでいいや」「ちょっとがんばってちょっとの成果が出たからいいや」という気持ちになっています。学校で当てはめると、「ヌルい学級」となります。児童自身は和気あいあいとしているし、現状である程度満足しているから、教師もそこであまり強くアクションを起こすことなく、現状維持で終わることが多いように感じます。

 

本書では「ヌルい職場」という誤解を解き、心理的安全性を機能させる上で重要になるものとして、「仕事の基準」(スタンダード)を挙げています。

 

また、この「仕事の基準」(スタンダード)が低いと、いくら心理的安全性が高くても、ただの「ヌルい職場」になり、「仕事の基準」が高くても、心理的安全性が低いと、「キツい職場」になってしまうと紹介されています。

 

心理的安全性」も「仕事の基準」も高い「学習する職場」は、次の4つが努力の源泉となるとしています。

 

・サポート:成果が出ていない時にも、罰や不安ではなく、相談に乗ってくれたり、アイデアをくれたりする。

・意義:組織・チーム・プロジェクトとして、大義や意味がある目標設定がされており、やりがいや成長実感が感じられる。

・みかえり:まだ成果には至らなくとも、望ましい努力をしている時に承認や感謝を伝えてもらえたり、より適切な行動を促してもらえたりする。

・配置:適材適所で配置されることで、自発的・自律的に努力できるようになる。

 

これら4つの源泉を意識して、クラスでの取り組みや声かけ、語りをしていかなくてはいけないなと思います。

 

特に「意義」のところでは、大義や意味がある目標設定が、児童自身の腹に落ちていないとただのお飾りになり、現実的も心理的にもホコリを被ってしまいます。

 

以上4つの努力の源泉については、3章以降で詳しく説明されているようなので、今後また読み進めていく上で楽しみです。

 

あくまでもこちらの本はビジネス書であるので、基本的には「職場」の話になりますが、前回も述べたとおり、学校やクラスでも当てはまることが多いので、「職場」を「学校」や「クラス」に置き換えて読み進めています。

 

自分のクラスや過去のクラス、学校に当てはめていくと、「これはそうだわ〜」「これも当てはまるじゃん!」と思いながら読んでいるので、中々先に進みません。

 

7月中には、1章を読み終わって、考えをまとめていきたいと思っています(そこまで強く思っていません)。

 

 

 

 

あ!ちなみにwatchaで発表された方、参加された方、本当にお疲れさまでした。

 

行きたかったけど…次に期待します!