中々読み進められなかった第4章。
「心理的安全性」と学校との結びつきについてもっと直接的に触れている書籍や論文などがないか探した結果、紆余曲折して、結局買うことにしました。
今週末には届くようなので、そちらも読んだら感想を書きたいと思います。
閑話休題。
ここからが本題です。
第4章では、「言葉で高める心理的安全性」を主題にして書かれています。
第4章を読んでみて、ウホ!と思ったところを挙げていきます。
・「確かにそうやな行動」を増やす
ここでは「手洗い」の例で示しているので、ちょっと長いが引用したい。
例えば「言葉のきっかけ」として「手を洗いなさい」というものがあり、「行動」として「手を洗う」という行動をとった時、「ただ、言われたから手を洗っているのか」「実際に、手が綺麗になるという「みかえり」に接触・実感しながら手を洗っているのか」が「言われた通り行動」と「確かにそうやな行動」を分けるキーとなります。
職場にあるさまざまな「不十分な仕事」の多くは、メンバー一人一人が「言われた通り行動」をとっており、「確かにそうやな行動」になっていないからです。
要するに何のために「手を洗う」のかという根本の部分、「みかえり」に接触・実感するかどうかが重要であるということである。
そうしないと、テキトーに「手を洗う」ことになったり、「みかえり」をルール提示者や仲間にほめられるかどうか(おこられないかどうか)になったりする。
そもそもこの「何のため」という根本の部分の説明をさぼってしまうことを本書でも指摘しているが、これはまさに時間がなかったり、余裕がなかったりすることからも来ていると思う。少々面倒だなと思っても、そもそもなぜその行動をするのか、したほうがよいのかを始めに話すことがその後の行動にじわじわ効いてくるのではないか。
・言葉で「旗」を立てる
「大切なこと」を明確にして、行動を増やす
この「大切なこと」が曖昧だったり、説明しなかったりすると前述したように「行動」が停滞していく。
そこで、本書では大切なことを言語化するステップについて明記している(ステップについては割愛)。
学校でいうと、まずは学級目標が真っ先にこの「旗」になると思うので、夏休み中にもう一度点検したい。1学期は、学級目標に連動した個人目標を各月始めに決めて、月終わりに振り返る…ということを毎月していたが、この個人目標の内容や立て方が甘い部分もあったので、2学期からはまずどのように個人目標を立てるのか改めて話をしたり、1対1で個人目標を立てる時間をつくったりしていきたい(前回の章のときでも同じことを思った)。